キミの願いを
「もちろんだよ。もう当分、恋はしなくていいや。」
「えっ、まじで?
当分ってどれぐらい?」
「えぇ!それは、わかんないけど…。」
「なーんだ。まぁ、そういう気分にもなるよね。
かわいそうに、琉唯。」
「はいっ?」
なんで、そこに琉唯が…
「で、どうするの?メイド服。着るの?」
着替え終えたあたしに、さっきまであたしが着ていたメイド服を華が広げて見せた。
「んー…やっぱ、あたしはいいかな。他にも着たいって言ってる子いるだろうし。」
「あー、まぁね。エマは、琉唯に可愛いって言って欲しいんだもんね?」
「はーっ!?そんなわけないじゃん!だから、なんで琉唯が出てくるの!?」
「この前の一件で、琉唯に惚れちゃったかなと思って。」
「なっ…!」
華は、言いたいだけ言って、先に教室を出ていった。