キミの願いを
「あっ。お姉ちゃん」
「サリー!」
あたしに声をかけたのは、妹のサリーだった。
気がつくと、もうすぐそこまで歩けばあたしの家だ。
「お姉ちゃん、その人
友達?」
サリーが、琉唯のことを聞いてきた。
「うん」
「だよねぇ!お姉ちゃんは彼氏いないもんねっ」
いや、まぁそうだけど、そこまではっきり言われるとちょっぴり不満。
「サリーは、彼氏とどうなの?」
「あー…、昨日別れちゃったんだぁ」