キミの願いを
「お姉ちゃん、あの人のこと好きなの?」
「えっ!?ちがうよ!」
サリーの質問に、慌てて首を横に振る。
「なら、あの人がお姉ちゃんのこと好きなのかな?」
「ないないっ!
なんで、そんなこと聞くの?」
「だって、そのどっちかじゃないと、わざわざ家まで送らないでしょ?」
えっ、あ……
そっか。
琉唯は、あたしを家まで送ってくれたんだ。
でも、琉唯があたしを…?
や、あたしが琉唯を……?
まさか…。
どっちも同じぐらい、ありえなさすぎる。