キミの願いを

すると、琉唯がちょっと不機嫌そうに、あたしから目をそらした。





「……腹立つねん…。」



え…?




「…大体、お前がそんな服着てるからやろ!」

琉唯が、あたしの着てるメイド服を指さす。



「はあ!?
着ろって言ったのは、どっちよ!?」


「それは、お前が…!


……もー…何やねん」


語尾が、まるで独り言のようで。



わけわかんないよ……こっちが、何やねんだよ…。



それに…さっきから、琉唯の顔が少し赤いのは、あたしの気のせい…?



「ほら、制服に着替えに行くで。」


「あ…うん。」

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