キミの願いを
成就
―――
「なーに?エマ、最近どしたの?」
華が、どこか気味悪げにあたしを見てくる。
「へへ~んっ。
何かあったように見えるー?」
「うん、見える見える。
輝先輩でしょ。」
「えっ!わかっちゃったあ?」
「何があったの?」
なんだか、どうでもよさそうに聞いてくるのは、気のせい?
「あいつと一緒に帰ってるんやろ」
琉唯が、あたし達の会話に入ってくる。
「まじでっ!?」
「……………うんっ」
「だから最近、授業が終わったら、すぐに教室を飛び出してくんだね。」