キミの願いを
「ちゅーしたあっ!?!?」
「しぃー!」
華の大きな声に、あたしは慌てて、自分の口の前に人差し指を立てた。
「あんた、まじで言ってるの?」
「……うん」
「ふーん。
まあ、エマが幸せなら、あたしは何も言わないけどさ。
気をつけなよ?」
「気をつけるって……
何が…?」
華の意味深な台詞。
もしかして、輝先輩の他のファンの子が逆恨みするかも…
とか、そういうこと?
「だーいじょうぶだよっ」
あたしは、思いっきり笑ってみせた。