キミの願いを
――それから、数日後。
「おはよー。」
「あ、おはよう」
「エマ、おはよっ」
「うん。…おはよ」
教室に入って、近くの子と次々に挨拶を交わす。
その様子を含めて、華はあたしの顔をじーっと見つめてきた。
「…え?」
華の行動、1つ1つが意味深すぎるよ…。
すると、華は何も言わずに窓から空を眺め始めた。
「…ねえ、華」
「んー?」
「華、最近、琉唯と喋ったりした?」
「普通かな。もともと別に仲がいいわけじゃないし。」
や、あたしだって仲がいいわけじゃ…
「なんで?いきなり。」