キミの願いを
「わざとじゃないしー!!」
席替え。
③それは、…………地獄のイベント。
「はあぁぁぁ。疲れた…。琉唯と話すだけで1日の体力、全部使う気がする…」
結局、引いたくじ通りに席替えをしてから華とトイレへ、たむろしに。
「エマが、つっかかるからダメなんじゃん。」
「えっ!あたしのせい?」
「琉唯のは愛情表現だよ。なのに、エマは本気で返してるし。」
「意味わかんない。琉唯だって本気じゃん?」
「わかんないかなー。」
「そうやって、またからかってさぁ…」
言いながらトイレから出たとき、誰かと肩が当たった。
「あっ、すいませ…」
顔を見た瞬間、今の会話が全部、頭から吹っ飛んだ。
「輝先輩っ!!」