キミの願いを
「あ、こんにちは。」
輝先輩の今日も爽やかな笑顔。
「はいっ!!いつもお世話になってます!」
「こちらこそ。」
そう言って、笑顔を残して歩いていく輝先輩。
「あぁ……あれが噂の輝スマイル!!」
「思ったこと、声に出てるよー」
「かぁっこいいー!」
「聞いてないし。」
輝先輩は、3年生。
学校中でも有名で、密かにファンクラブがあるらしい。
「あたしもファンクラブ入りたいなぁっ」
「嘘っ!エマ、趣味わるっ!」
華はいつも言うことが毒舌。
「なんで?輝先輩のどこが趣味悪いの?」
「あんなの、腹黒さ極まりないよ。」
「彼女とかいるのかなー?」
「だから、話を聞きなさい!」