キミの願いを
修羅場
―――
「るーいくんっ」
「きっしょい!何やねん?」
……女の子に向かって、そんなにはっきり気持ち悪いっていう男の子が、一体どこにいるんだろう…?
「ここにおるやんけ。」
「えぇっ!?」
「うっさいなあ。」
「だ、だって今…あたしの心の声が…」
琉唯に聞こえた!?
あれれ…。
この小説って…そんな、超能力的な話だったっけ…?
もっと普通の学園ストーリーのはずでは…
「は?
何が心の声か知らんけど、俺は華に返事したんやろ。」
「……え?」
「いたいた!ちょっとエマ!
話があるんだけど!!」
「えー?あたしは、今から琉唯にこのプリントを教えてもらおうと…」
「いーから!」