キミの願いを
「お前には、感謝の気持ちがないんか?」
「はいはい。琉唯さまには、感謝感激ですよーだ。」
「絶対、思ってへんやろ」
琉唯が助けてくれた。
そのおかげで、無事に怪我もなかった。
あれから、先輩たちがあたしの前に現れることもなくなった。
それは、感謝してる。
『俺が助けたるやん!』
そりゃあ、ちょっとは…
琉唯と出会ってから、今までで1番かっこいいかなとは思ったけど。
でも…
あーんな夢、見るなんて!
「あたし…どうかしてるかも」
「は?お前が、どうかしてんのは元々やろ。」
…………琉唯め。
なんだか日に日に、言葉がきつくなってません?
出会ったばかりの頃は、もうちょっと…
なんだか明るい子だなって、くらいで。
や…やっぱ、それは言いすぎかも。