キミの願いを
「そんな、輝先輩は悪くないですよ。あたしこそ、黙ってたから…。」
輝先輩は、あたしの手を引いてふわりと抱きしめた。
「もう、怖い思いはさせないから。」
「輝先輩…。」
「ん。」
「あたし…輝先輩が、好きです。」
輝先輩が体を少し離してあたしを見ると、ふふっと笑った。
「…うん。知ってるよ」
頷いて、あたしの唇にキスする。
「エマ…
今日、俺ん家来る?」
………………へっ?
あたしは輝先輩を見て、目をぱちくりさせた。