キミの願いを
一緒に帰り道を帰るようになってから、輝先輩が女の先輩と出てきたことなんて、1度もなかった。
あたしが校門の前で立ち尽くしているところに、輝先輩たちが近づいてくる。
身体の動きも、思考回路も止まってしまい、ただ俯いた。
「ねぇ、輝。今日、あたしの家来てよー?」
輝先輩たちがあたしの目の前に来る直前、無意識にあたしは輝先輩に視線を向けた。
すると、輝先輩も横目にあたしを見た。
目が合った。