キミの願いを
終わり
―――
「華、今日どこかに寄って帰らない?」
「は?エマ、輝先輩は?」
「だから、そのことを話したいなって…」
「……わかった」
「えーっ!!華ちん、俺との約束は?」
聞こえていたのか、華の返事に真っ先に反応したのは、赤川くん。
「じゃあ、太一くんも来る?」
「「えぇっ!?」」
あたしと赤川くんの声が重なった。
「1人や2人増えたって、大して変わらないでしょ。」
や、あたしは華に話があるんだけどな…
とは、思ったけれど。
「うん…。」
と、2人とも渋々頷いた。
だけど、赤川くんの顔にも書いてある。
俺は、華ちんと2人っきりがいいのに……って。