~親友という名の絆~
「もう降りちゃうんですか?」

後ろの席から都が身を乗り出してくる。

「うん。ごめんね。」

遥が答える



ブーッ ブーッ ブーッ



その時、乗客の誰かの携帯のバイブが鳴った。


「ヤバいっ!!」

先生がかばんを探り始めた。


そして携帯を探し当て電話にでた。


「はい。そうです。えっ……。
本当ですか……?
でも……
……分かりました……」

先生の表情が険しくなり、私に向く視線が変わってきた。

それを気にせず、私たちは席を立った。




私の前を行く遥がお金を払う頃、パタンと携帯を閉める音と
「あの子は…誰…?」
と言う先生の声が聞こえた。







タイムリミットまで後20分







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