~親友という名の絆~
ー どうしたんだろう……体が重く感じる。
ゲームが始まってすぐそう思った。
いつもならシュートを入れられる距離でも入らないし、パスでもカットされることが多かった。
ビーーッ
タイマーのゲーム終了の合図がなった。
結局、いつもの半分もシュート出来なかった。
「大丈夫?今日、かなり調子悪いじゃん。」
遥が声をかけてきた。
「うん…。どうしたんだろ。悪すぎだよ……」
つぶやくようにそう言うと、頭を抱え込んだ。
その後、続けて5ゲームほどやった。
しかし、調子は出ず相変わらずの不調続き。
それにいくら10分ゲームといっても、5ゲームはキツかった。
大きなコートを1チーム3人で走り回るわけだから、バテないはずかない。
でも…
周りを見渡してみた。
みんな疲れがて出てきてはいるが、私ほどバテてはいない。