~親友という名の絆~
「薫、座って。」

勉強机のイスを薫にすすめて、私はその横のベットに腰掛けた。

『ありがと。』

「ねぇ、みんな元気?」

『…うん…たぶんね。』

笑っていた薫の顔が、曇った


「たぶん…?」


『うん…。だってね…私、学校行ってないし、みんなとも会ってないんだ。』

「どうして?」


『私は…』


薫は一度コトバを切り、続けた


『…死んでるから…』






…死ん…でる……?



嘘でしょ?



『まぁ、普通の人ならそうなるよね。』


目を見開いた私を見ながら薫は苦笑した。



死んだって……薫は私の目の前に居るし……


「ウソ…だよね…?」


『ウソじゃない。ホントだよ。
だからさっき逢った幸のクラスの子には私は見えてなかったんだよ。』


けど……


『それに、普通のヒトこんな事出来る?』


薫は座った格好のままフワリと浮かんだ。


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