~親友という名の絆~
「・・・」


『…幸…?大丈夫?』


薫が私の顔の前で手をヒラヒラさせる。

「う…ん……」

なんとか返事したけど、自分でも顔が引きつっているのが分かった


『幸が転校してって…1ヶ月位してからかな。中央交差点のバス事故でさ…』


私の頭の中は混乱してて話が飲み込めない。


浮かんでる薫の話を聴きつつ、コレは夢…ウソだって思う私と、目の前のコトが現実と思う私がいる。


それなのに、沢山の疑問が浮かんでくる。


その中でも大きな2つの疑問



6年前の薫のコト


さっき薫と会うまでにあった事故で死んでいたという記憶と、今ある1ヶ月前までの6年分の薫に関する記憶


それと、死んでいたとして、私に会いに来たのは何故なのか

何故…あの仲の良かった遥ちゃんじゃないのか……



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