~親友という名の絆~
前から久し振りに中学に行きたいって言ってた未瑚姉を誘って……


「未瑚姉~?早くってば~」

「ん~~ごめん、幸。
風邪ひいたみたい~~。
行けないわ~~」


なかなか返事の無かった未瑚姉の部屋からだるそうな、具合の悪そうな声が返ってきた。



…………



私、一人?


……行きにくいかも…


でも……



『でも、行動しなきゃ何にも変わんないよ。』


「だよね…
わっ、薫!?」


『びっくりした?』


「当たり前…」


あの日から何度もこうして薫は来てくれる。


けど急に現れたりするから、いつも脅かされる。


『行くか迷ってる?』


「…うん……奈津と話さなきゃ…仲直りしたいって思ってる…でも…」


『でも、じゃないよ。行こう。
私も一緒に行くからさ。ね?』

俯いた私の顔を顔は覗き込んだ。

「うん、ありがとう。」

それから私は…私達は家を出た。




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