~親友という名の絆~
何時ものように道を開けるしかないな


少年はそう思いながら、水桶を持ち直し、1人の子どもをどかし道を作った。


「イッタ~イ」


すると、退かされた子どもはワザと声を上げた。

(タチの悪いヤツ)


「余所者!暴力だ!暴力だ!!」

「暴力!」


他の2人がはやし立てる


一体どこでそんな言葉を覚えて来るのやら



「何とか言え!」


「余所者!」



( …… )


「余所者!!」


( うるせえな…… )


確かに自分の髪は灰色で目は金色

だが、正真正銘この村生まれで、この村育ち



「余所者!!」



しかも、年下に余所者だなんだと何度も


言われたくはない


「オイ、よ…」


「お前等な…」





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