~親友という名の絆~
「さて、と。帰ってったね。あの子たち♪」


先程のオロオロとした様子は何処へやら


子ども達が見えなくなると、少女はクルリと少年の方を向きニッコリと笑う。


「お前なぁ…やり過ぎじゃねぇ?」

「そう?」


巫女服の少女は首を傾げて見せる。

「おとなしそうな顔してお前は……」


「いいじゃん、たまにはああいうことしないとね。
あの子達言うだけじゃなかなか聴こうとしないから。
君も嫌いでしょ?」


呆れてため息をつくと彼女は平然と答えた。

「俺は別に…」

「またまたぁ♪さっきはキレ欠けてたくせに。」

「うるせえ!!」


腕を組み「ふんっ!」とそっほを向いた少年とは対称的に、少女は空になった水桶を拾いクスリと笑った。






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