~親友という名の絆~
「薫、大丈夫?」

起き上がると、遥が隣に座って私の顔を覗き込んだ。

「…うん…まあ何とか…ね…。またあの時の夢…見ちゃった…。最近見なくなったと思ったのに…」

「…だからうなされてたのか。」

遥は静かにそう言った。

あの事故のあと、何度もあの夢を見てうなされていた。

忘れたくても、忘れられない

消そうとすればするほど、瞼の裏に張り付いてくる様な夢………





私の頭の中は朝からの出来事が渦を巻いていた。

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