~親友という名の絆~
「いい加減にしろ!今はそんな事言ってる場合じゃない。村の存亡が架かってるんだ。
お前の言い分は身勝手だ!」

しびれを切らしたトウジは翔の胸倉を掴んだ。


「多数の命を救うには誰かの犠牲が必要なんだ。お前にも大切な人が居るように、私にも守りたい家族が居る。失いたく…ない。」

「俺もだ。…けど、俺たちには選べられないんだよ。」


低く唸る





「なら……」




トウジは俯いた。





「お前が人柱になれ!」




胸倉を放すと同時に、翔の肩を思い切り押した。




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