~親友という名の絆~
「な…んで…だよ…何でだ!どうしてだよっ!!」
膝を突き頭を抱えうずくまる。
人柱は不要に…なった筈
もう雨が上がる頃
誰か気付いた人はイナイのか?
あんなに絶望した彼女を更に死に追いやった。
「アノ村人ガ涼ヲ殺シタ」
頭を抱えていた筈の手は重力にそって地に垂れる
「ユル…セナイ……ユルサナイ……ゼッタ…イ…ゼッタイ…ユルサナイ」
死への悲しみが怒りへ
怒りが…憎しみへ
変わっていく
灰色だった髪が気持ちに応じるかのように染まっていく。
闇の色
負の黒へ