~親友という名の絆~
「休憩中?」

奈津は私の隣にちょこんと座る。

「うん。奈津はどうしたの?土曜なのに。」

「クラブ。今日はもう終わったけどね。」

「新聞部なのに?」

「うん、夏休み開けてから運動部の大会のたくさんあったでしょ?そのインタビューと記事作りが溜まっちゃって……。」

小さくため息をつく奈津。

「そっか…たいへんだったね。」

「新聞部って部員少ないよね。バスケ部も少ないけどさ。4人だっけ?」


……?


私の言葉に奈津はうつむいた。

「薫!」

奈津には聞こえないように押し殺した声で遥が私を見る。

……!

そこでやっと思い出した。

新聞部は今は3人。

もう1人は転校していった幸。


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