～親友という名の絆～

試合

「――る!薫!!」


「ん……」

目をあけると目の前には私の顔をのぞき込んでいた遥の顔があった。

「大丈夫？なんかうなされてたからさ…またあの夢見てんのかと思って。」

「大丈夫だよ。」

起き上がって私は笑って答えた。

「ゴメンネ。なんか起こしちゃったみたいで。」

ポリポリと頭を掻いて遥をみる。

チラリと時計を見てみる。

設定した目覚ましの時間までまだずいぶんと時間がある。

「遥、もう少し寝てよ？今日は新聞配達休みだし、起きるには早いし。」

「うん。」

そう答えて遥は自分のベットに帰っていった。

私もタオルケットをかけ直し、手を伸ばし目覚まし時計を取って見た。


時刻は５時前




あれは本当に現実だったのかな？

考え方を変えれば本当に夢に思える。

でも机の上に置いたはずの鈴が今は私の手の中にある。




私は目覚まし時計の隣に鈴を置き目を閉じた。


とにかく今は寝よう。




私は思ったよりも早く眠りに入っていた。

















約束の時間まで約12時間