~親友という名の絆~
食堂で朝ご飯を食べてお弁当を受け取り『丘』を出る。
天気は雲が多めな晴れ
蒸し暑くなりそう
玄関から出た私は足を止めた。
今日1日は私にとって全てが最後になっていく。
この家ともこれでお別れ。
結局、院長先生にも麻衣や柚にも言えなかった。
「…バイバイ…」
小さく呟いた言葉
吹いてきた風に流されていく。
『丘』を見上げて目を閉じた。
後ろから遥が呼んでる声がする。
「行ってらっしゃい♪」
食堂の窓から麻衣と柚が手を振ってる。
私は笑って手を振り替えした。
「行ってきまーす!!」
そして遥の元に走っていった。