~親友という名の絆~
新田先生は私の代わりに香奈を出した。
「診てもらった方が良いかもね…」
氷で手を冷やしながら先生が呟く。
「恵、悪いけど薫をロッカールームまで連れて行って医務の人呼んでくれない?
私は離れるわけには行かないから。
場所は薫に聞いて。」
「はい。」
恵はそう答えて「行きましょう」と言った。
そして私は体育館を出て行った。
途中、綾姉と石井先輩が来てくれた。
「大丈夫?」
「…」
石井先輩に訊かれて私は何も答えられなかった。
去年と同じパターン
先輩の後ろでは綾姉が備え付けの電話で医務局に連絡をとってる。
でも誰もでない。
「でない。他に出払ってるのかしら。
どうする?」
「一応、湿布を貼って様子を見ましょう。
恵、救急箱ある。」
「はい。」
先輩は私の隣に座り恵から受け取った救急箱を開けた。
「薫、手出して。」
私は言われたとおりに手を差し出した。
手に湿布が貼られる。
「あんまり動かさないようにね。」
先輩は床を見詰めたままの私の顔を覗き込んだ。
「診てもらった方が良いかもね…」
氷で手を冷やしながら先生が呟く。
「恵、悪いけど薫をロッカールームまで連れて行って医務の人呼んでくれない?
私は離れるわけには行かないから。
場所は薫に聞いて。」
「はい。」
恵はそう答えて「行きましょう」と言った。
そして私は体育館を出て行った。
途中、綾姉と石井先輩が来てくれた。
「大丈夫?」
「…」
石井先輩に訊かれて私は何も答えられなかった。
去年と同じパターン
先輩の後ろでは綾姉が備え付けの電話で医務局に連絡をとってる。
でも誰もでない。
「でない。他に出払ってるのかしら。
どうする?」
「一応、湿布を貼って様子を見ましょう。
恵、救急箱ある。」
「はい。」
先輩は私の隣に座り恵から受け取った救急箱を開けた。
「薫、手出して。」
私は言われたとおりに手を差し出した。
手に湿布が貼られる。
「あんまり動かさないようにね。」
先輩は床を見詰めたままの私の顔を覗き込んだ。