~親友という名の絆~
「…先輩…済みません……また…こんなコトになって……」

私は呟く様に言った。

「どうして謝るの?
もうなってしまったのだから、仕方ないわよ。」

優しい先輩の声

「でも…」

「そうそう。」

明るい綾姉の声


「ありがとうございます…」







その時、体育館の方からまた大きな歓声が上がった。



試合、どうなったんだろ…


4人が同時にドアの方を向いた。


「綾姉、先輩、恵。
体育館に戻ってていいよ。
もう少し医務局には私が自分で連絡するから。」

私は座ったまま、立ってる綾姉・恵を見上げた。


「…独りで大丈夫?」

「大丈夫♪」

綾姉に笑ってみせる。

「…そう、なら行くわ。」

「でも綾…」

そう言って綾姉を見上げる先輩に「いいから」と言って外に出ようと促した。


そして私の頭を撫でて部屋を出た。



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