君好き
今日も終わった。
「帰ろ~唯」
「あのさ~話してなかったんだけどあたし、彼氏できたんだ」
「えーまじ先越された。てかだれ?」
「うん~と二組の陸くんだんだけどね」
「まじでカッコイいいじゃん。
うらやま」
「これから陸くんと帰るの?」
「うん。ごめん」
「いいよ。仕方がないし」
「唯~帰ろ~」
「ぁ、来た来た。じゃあまた明日ね」
「うん...」
今日は1人で帰る。唯と仲良くなってカラ一緒に帰ってたし。唯、学校休まないし。
仕方がないか。
高校ってそーゆもんかぁ
「彼氏ほしい~」
大声で叫んだ。
すると、一番聞いてほしくない人に会った。
「咲希、そんなに彼氏ほしいのか」
げ、最悪
「関係ないじゃん雷には」
「じゃあ、俺が彼氏でもいいよ」
はぁ今なんて固まってると
「聞こえなかったのか。おれがお前の彼氏でもいいって言ってんだろ」
「いい。なんで雷なんかといみふだし」
無視して歩き出した。
そのとき雷があたしの手を掴んだ。
「待って。本当に咲希が好きなんだぁ」
雷はあたしの顔を見て真剣に見てる。
本当なんだぁ
「あたし、まだ雷の事よく知らないし」
目をそらす。
「お試しでもとりあえず一週間付き合って」雷が真剣な目であたしの目を見る。
「わかった」
あの目に負けてしまった。
「まじで、やった。」
雷があたしのほっぺにキスをした。
「ぎゃあ~なにすんの」
「俺たち付き合ってるんだから、それぐらい当然だろ。じゃあまた明日な」
一気に緊張がほぐれた。
「はぁー」
疲れた。人通りなくて良かった。
家に帰ったあとまたあの事を思い出した。
あの目にどきっとした自分がいた。
「明日どうしよ。」
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