病室の窓から… [完]
―――輝ッッ!!―――









あの子は叫んでいた……
輝君の容態が急変したあの時…









1番悲しそうな表情をしていた…
それだけ…
輝君が好きなんだなって…
すごく…思った。









「朝子さん…
 いつもすまんねぇ……」









「いえいえ、
 はやく元気になってくださいね!!
 私、応援してますからッ!!」









カタチだけ……
そう声をかける…
この人がかかっている病気は…
今の技術では、完治しない…









「朝子さんは
 いい人だねぇ……」









「ありがとうございます!!
 佐野さんにそういってもらえると
 すごくうれしいッッ!」








ソンナコトナイ…
私は最低。
ひどい。汚い女
< 27 / 133 >

この作品をシェア

pagetop