病室の窓から… [完]
あの子の隣にいた男の子…
あの子のことが好きなのね…









そして、輝君のことも
大切に思っている…









「いっそあの男の子が
 ここになんで嘘ついたんだよ!!
 って……
 怒りにきたら気が楽だったのに…」









何で?
何であの子は文句を言いにこないの??









「佐野さん……
 504号室の輝君って知ってますか?」









「あぁ……
 あの悲しそうな瞳をしてる…
 男の子かい??」









「はい」









「知ってるよ…
 いい子だよ…あの子は…」









ほら……
輝君は評価されている…
病気になっていても
どんな状況でも…
ちゃんと知ってくれている人が
たくさんいる……









私は…??
やっぱり私は汚い女??
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