病室の窓から… [完]
聞いたときに
一瞬、佐野さんは固まった…









「やっぱり…ご老人の目は
 ちゃんと見えているんですね…」









「朝ちゃんは…
 いい子だと思うよ…
 けどなぁ、心のそこの優しさが…
 ないんだなぁ…」









やっぱり…
私は汚い??









「でもなぁ…今まで、
 ちゃんと世話してくれたことには
 変わりないんだよ……
 わしは、朝ちゃんが汚い人だとは
 思わないがねぇ…」









言葉につまった…
私は…
自分のことを決め付けていたんだ。
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