病室の窓から… [完]
『さ…とこ???』









『輝…?
 アタシ毎日来るから
 絶対くるから…
 アタシは…
 絶対輝を見捨てないから…』









好きな女にここまで言わせてしまった…
俺が悪いと思う…









でも…
それで元気でたし…
落ち着いたし…
やっぱり里子がすきなんだって
すっげぇ思った…









『どこにも行くなよ…
 お前は…………』









『うん…
 いかないよ。
 輝も、行っちゃだめだよ…』









『……………ごめん…
 もう…大丈夫だから……』









心配そうな顔で俺を見る
あいつの顔はいつになっても忘れられそうにない

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