病室の窓から… [完]
せっぱつまった声が聞こえる…









でも…アタシは聞こえないふり…
聞こえたけど…知らないふり…









あたしには……









―――輝だけ…―――









アタシはまた歩く。
カツカツと…自分の靴の音を聞きながら









輝の心を考えながら









「やっと…ついた…」









向かった先は古い神社。
昔、海斗や輝とよく来てたところ…
一緒に…遊んでいたところ。
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