病室の窓から… [完]
「行かなかったな......」




あの部屋に行きたい気持ちは
そこそこあった。




「いけないよ....」




「里子....気を落とすな....」




海斗......
いつもあたしの傍にいてくれる。
ねえ、葉月。
あなたは、あたしをどう思ってた?




「海斗......
ねぇ、あたしに幸せを頂戴
あたしを.......」




海斗はいつまでも優しかった




その夜、あたしは家にかえらなかった
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