幸せのかたち
少し躊躇いながら言う乃愛。
だけどそれとは反対に俺の心は有頂天に達していた。
乃愛とデートかぁっ・・・!!
俺もいきてーなっ・・・!!
でもそんな想いを悟られたくなくて俺は無表情でいる。
だって、そんなのガキっぽいだろ??
そう思われたら恥ずかしいし・・・
あ、でも・・・・。
「・・・お前、もう少しで受験だろ??
今大事な時期だし・・・また今度な。」
「え、あ、そっか。そうだよね・・・」
乃愛はしゅんっとうなだれる。
こんな言い方しか出来なくてごめんな。
俺だって本当は行きたいけど
でも・・・お前には受験合格してもらわなきゃ困るんだよ・・・。
今、俺に出来る事は
お前を誰よりも応援すること
多少の犠牲がでてしまうけど
今は我慢してもらう。
その分、終わったら乃愛の我がまま全部聞くから。
それまで頑張ってくれよ・・・。