泣けない私
 父が、空港に母を送りに行っている間、私は、いつでも母の実家に行けるように、

 荷造りをしたり、

 夕食を作ったり、

 食べきれないものなどを始末したり、

 足りないものを買いに行ったりと慌しく時間を過ごした。

 
 その間に、父方の伯父や伯母が、香典を持ってきたりもした。

 伯父が亡くなったことに実感が湧いていなかった私だが、いつになく神妙な伯父や伯母達の態度や言葉に、ジーンときた。
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