泣けない私
 私は初めて亡くなった人の顔を見た。


 今まではテレビドラマなどでしか見たことがなく、本当はどういうものかわからずにいたが、

 伯父の顔を見て綺麗な顔をしていて、亡くなっているとは思えなかった。


 ドラマでよく言う

  『キレイなな顔・安らかな顔』だった。


 みんなが、伯父の顔を見た後、斎場に移動した。


 斎場は、祖母の家から車で5分とかからなかった。



 通夜は6時からで、斎場に着いてから2時間の時間があった。


 その間は、小さい頃の思い出話や夕食を食べるなどして過ごした。


 初めて見る顔も多く、私は誰が誰だか最後までわからなかった、人も沢山いた。


 相手も母に言われて、

  「娘さんなの?大きいのね!」と驚く人がほとんどだった。


 
 なんだかんだと過ごしていると、時間はあっという間に過ぎ、通夜の時間になった。


 式場に入ると密葬だが、祭壇はすごく立派だった。


 しかし、通夜に参加した人数は、20人いくかいかないかであっという間に終わった。
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