泣けない私
 伯父の写真の顔は、すごく良い笑顔で、生前その笑顔を私は見た事があつのだろうかと感じた。



 多分、物心ついた頃からは、見ていないかもしれない。



 でも、きっと小さい頃は、何度も見てきただろうと思った。



 通夜の間、私は祭壇、遺影写真などを目にして、お経を聞いていても。伯父が亡くなったことに実感は湧かなかった。



 同時に現実感がない、やり場のない気持ちでいっぱいだった。



 そのやり場のない気持ちが、私には重く、何も考えずにいようと思った。



 通夜が終わって、控え室に戻ると先程同様、寿司などをつまみながら思い出話で時間を過ごし、みんなが床に付いたのは、11時頃だった。



 私は、みんなが話をしている間、ロビーにあるテレビを見たり、マッサージ機で身体をほぐしたりなどして時間をすごした。

 

 マッサージは痛かったが、気持ちよく何度でもやりたかった。



 また青森は涼しく、ほとんど汗をかかなかったが、東京でたくさん汗をかいたのでシャワーを浴びたかった。



 斎場を探検すると、シャワールームがありそこでやっと今までの汗をすっきりさせることができた。



 私にとって斎場で泊まるということは初めての経験だったが、シャワーなどの設備が充実していることに驚いた反面、



 充実しているがあまり来たい雰囲気ではないこと感じた。
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