遊恋学-ユウレンガク-
暫くずっと真っ直ぐ進んでいると、
何やら小さなベンチ2つを発見した。


「っはぁー、疲れたー」
あたしはベンチの上の汚れを手で軽く払い、ゆっくりと腰かけた。



「俺ら結婚式やるわ!」
「「「「「は?」」」」」

愁以外の5人は声をそろえる。
「だ・・誰と」


あたしは恐る恐る聞いてみる。
きっと愛じゃないのかなって思う。
仮カノなわけだし。

「愛」
「はぇ・・・?」

愛の顔には驚きと嬉しさが映っている。




「何、結婚式ってw」
「お前中2だろー」
理香と洸は口をそろえる。
無論、あたしもそんなことやってほしくない。

前のは我慢してきたんだよ。

愛に手を差し伸べても、
肩に手を回しても、
好きだと叫んでも、
ノリだからって我慢してきたけど。


これはいやだよ。
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