夜桜
学校
ピピピ…
目覚まし時計が部屋に響く。
「んー……眠い…」
もう…朝?
ピピピ…
ばしっ!
目覚まし時計を止める。
「うーん…眠いっ…」
襲ってきた激しい睡魔に負けて、あたしは再び眠りについた。
意識が遠退く…。
そんな中で、あたしの頭の中には昨日の男の子の淋しそうな笑顔が浮かんでいた。
昨日会った人…もう会うことはないのかな……。
名前しか聞いてないし…、ないよね…。
まあ、いいかー。
今は…眠…………
「華恋ー一一一一一っ!!!」
「はいぃっ?!」
びっくりした!!
再び深い眠りにつこうとしたあたしの意識を大声で元に戻したのはお姉ちゃんだった。