ダブルすまいる
すまいる<高校生活の幕開け>

「じゃ、そろそろ行くね。」
今日からついに高校生。
その高校は、憧れの全寮制。しかも制服もオシャレ。
この高校に入るために2年間頑張った成果が出てか、見事合格。  保育園からの幼なじみの茉莉とは違う高校になちゃったケド、友達いっぱいつくり、かつ勉強も両立できるように頑張りますッ!
「優希。忘れ物なぁい?一人で平気?」
「寂しくなったらいつでも帰ってこいな?」
でもウチのパパとママはこの通り、かなりの心配性。でも、アタシの自慢のパパとママ。
「大丈夫。心配しないで?」
ニコって小さく笑うとママが安心したように微笑む。ヤバイ、なんだか感動。
「つーか、早く行けよ。初日から遅刻ってマジありえねーし。」
感動をぶち壊すのは、こいつ・・・瑠李(るい)。中2だからか、口が悪い。でもアタシの自慢の弟。
「るーくん、お姉ちゃんが居なくなるのがさびしんだぁ。もぅ、素直じゃないなー。」
眉間にシワをよせながらも赤面してる。フフッ、かわいっ。
ん?待てよ?  遅刻?
去年の誕生日に茉莉から貰ったお気に入りの腕時計を確認。
現在、7時30分。
学校まで、25分。
登校時間、8時。
あーー遅刻しちゃう!!
「どぅしよう!遅刻しちゃう。いっ、行ってきます!」

初日からこんな状態のアタシだけど、高校生活、色々頑張ります!
てゆーか、ふぁいと!!優希乃っ!!


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