心 の 隙 間
はぁ〜。
ばかじゃん。あたし。
何ひとりで意識しちゃってんの?
あたしたちはもう別れたんだから。
…関係ない。
1ヶ月振りに見た宏人は、もう何だかすごく遠い人になっている気がした…。
前はあんなに近くにいたのにね…。
―…学校が終わり、家に帰ると、あたしは捨てることができずにいた、宏人との写真を、押し入れの一番奥にしまった。
もう、忘れる。
そう心に固くきめた。
もう思い出して、ウジウジしない。
前に進もう。
いつか、あんな日もあったねって笑える日まで、思い出さない。