心 の 隙 間
「…何が言いたいんでしょうか?」
七実を軽く睨む。
『え?え〜っと…。付き合っちゃえば?みたいな?笑』
はあ〜っとため息をつくあたし。
「どうせそうくるだろうと思った〜。」
『前の恋忘れるためにもっ!ねっ?』
「だいたい、ハル先輩があたしなんかを相手にする訳ないじゃん。」
『『おまたせ〜!』』
そんなことを話しているうちに、先輩達が帰ってきた。
「ぉおぁ!おかえりですっ!」
『ははっ。苗ちゃんどうした?』
そう言ってあたしの頭をくしゃくしゃ、っと撫でた。
「やっ。なんでもないです。」
そんなやりとりをニヤニヤして見てる七実。
あたしはそんな七実の足を軽くふんでやった。
あたしとハル先輩が付き合うなんて、ありえないよ。