悪魔? or 天使?(下)
そんなの…
「身勝手すぎるよ」
あたしはこんなにも優里に助けられたのに。
優里がいなかったらあたしはきっとここにいない。
こんなに上手に生きてこられなかった。
今まで歩いてこれたのは優里のおかげなのに。
「あたしへの償い?そんなこと頼んでない!!
償おうって思うんだったら生きててよ!
…あたしがどれだけ優里に助けられてたか…」
『自己満足でもよかったんです。
そうでもしないと納得できなかったですからぁ』
優里はそう言って満足げに微笑む。