悪魔? or 天使?(下)
「…そんなの、ただの独りよがりじゃん…
あたしは生きてて欲しかった。
あいつに何か言われたの?あたしのコトで悩んでたっていうわけ?」
『確かに彼女に言われたことも図星でしたしぃ…
でも、きっと彼女がいなくても私は死んでましたよ』
「あんた結婚するんじゃなかったの」
『はい。彼はいい人です。
だから許してくれました。私のコト』
いつの間にか優里はいつものような間延びした喋り方ではなくなっていた。
『ずっと心配だったんです。
本当に私は人のために生きられてるのかなって。
私の存在意義って何なんだろう、って』
あたしは黙りこむ。