悪魔? or 天使?(下)
おまけ
◆おまけ◆
あたしは大きな桜の木の下で、しばらく佇んでいた。
この学校とも今日でお別れかぁ…
早かったなぁ…
「先輩」
「へ?」
寂寥に溺れるあたしに声を掛けたのは、うちの制服を着た少年。
多分1年か2年。
「これ、先輩のですよね?」
そう言って小さなお守りを差し出してきた。
……黒崎と優斗君を足して×2して−3したみたいな美少年。
しかも黒崎に負けないくらいの長身。
「あぁ、ありがと」
あたしは極力笑顔でそれを受け取る。