悪魔? or 天使?(下)
あたしは止まれない。
進まなくちゃ。
悪魔をとめなきゃ。
たとえ世界の全てが邪魔したとしても、あたしは真実を見つける。
そして、本当のあたしも見つける。
「じゃあ、ありがとう。また明日ね」
あたしは、優斗君が乾燥機に入れといてくれた制服を着て彼に振りむいた。
「…あっ…」
優斗君はまだ何か言いたげだったけど、あたしは真っすぐに歩を進める。
あたしはまた『日常』を取り戻さなきゃ。