悪魔? or 天使?(下)






「そうだけど、何?パパを殺したのはあんたの母親なんでしょ!

なのに罪も償わずに勝手に死んだ。許せない」





私の中で感情が爆発する。





今まで溜めてきた全てが吐き出されそうだ。





「パパはいつでも私の望みを叶えてくれた。

だから今度は私がパパの願いを叶えることにしたの」





「……」




死神は聞いてるのか聞いてないのかわからないけれど、黙って前を見ている。






「贖いなんて許さない。母親が死んだならあんたに償ってもらう!!

だから私も同じく大切な物を奪うコトにしたの。

あんたが死ぬのは最後。まだ早いんだよ」






口が勝手に言葉を紡ぐ。





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